SDGs私募債で名張青峰高校に備品を寄贈しました。

伊賀タウン情報YOU掲載記事©株式会社ユー

三十三銀行様の「SDSGs私募債」で、名張青峰高校にテーブルと椅子を寄贈しました。

寄贈式の様子は地域タウン紙「伊賀タウン情報YOU(2021年11月20日号)」に掲載されていますが、あらためて社長の下条の思いを掲載します。

地域の人材育成と地域への還元

あらためて、経緯を教えてください。

下条社長(以下、下条)三十三銀行(旧第三銀行)様とはおおよそ20年来のお付き合いで、運転資金や設備資金の調達等でずっとお世話になっております。
そんな中、返済金の終了が目前になり、再び運転資金の調達を検討した際に、担当の方からSDGs私募債のご提案を受けました。

かねてから私は名張市内で営業している立場として、何か名張のためになることができないかと考えていましたが、なかなかそのつてもなかったので半ば諦めていました。
また、ここ数年にわたって人材募集をしていますが、全く応募のないことが続いており、名張市内の高校との接点を探していました。

SDGs私募債での資金調達では、銀行様の方で寄付先(今回は名張青峰高校)の選定やその際の窓口になっていただけるということで、地域の人材育成(将来を担う子供たちの育成)と地域への還元(その育成拠点である学校施設の充実)という先ほどの私の考えが達成できると思い、SDGs私募債の発行をさせていただきました。

(時期的に)コロナ禍ということもありましたが、影響などはありましたか?

下条当社は名張近鉄ガス株式会社様の発足と同時期に名張でのガス導管や家庭用ガス配管の工事を開始いたしました。なので名張でおよそ80年営業しています。
その間、桔梗が丘住宅地の開発に伴うガス導管工事や名張市役所移転に伴うガス設備工事などもいたしましたが、オイルショックをはじめとする過去の不況の中でも事業を続けることができました。

今回のコロナ禍においても、一般顧客の方からのコンロや給湯器などのお取り替えのご依頼は減少しましたので少なからずコロナによる売り上げの減少はありました。
しかし、土木工事を伴うガス導管の布設においては、名張市内のインフラを支える仕事ともいえるので、いわゆるコロナ不況であっても仕事がなくなるという状況にはなりませんでした。

SDGs私募債に限らず、私募債の発行には一定の財務基盤の強さが必要になります。
こうやって私募債の発行ができたことは、コロナ禍においても従前通り営業できていることの証左にもなるのではないかと考えています。

学生の方に伝えたいことはありますか?

下条今の学生の方たちを取り巻く環境の中で、何年も先のことを考えて生活することより、一日一日をどう過ごしていくかの方が大変な状況でもあると思います。
しかし、目先のことにとらわれず、自分の力や才能をどのように地域や社会の中で発揮できるようになるのか。またそのためにはどのような技術を身につける必要があるのか。そして、最も重要なことは、自分が地域や社会に受け入れられるために、自分はどのような人格にならねばならないのか。ということを考えてください。
私たちの会社でも“お客様から「ありがとう」と言われる工事”を目標にしています。そのために、工事人としての技術の向上はもちろん、失礼のない言葉遣いや、笑顔での対応。というものを大事にしています。

些細なことでも、毎日いろんなことを経験をしていくことが将来の大きな財産となるはずです。学生のうちに、失敗を恐れずいろんなことにチャレンジし、一生懸命考え精一杯学生生活を満喫してください。